乾いちまった悲しみに


乾いちまった悲しみに 今日も砂塵が降りかかる
乾いちまった悲しみに 砂嵐さえ吹きすぎる

乾いちまった悲しみに たとえば駱駝の皮衣
乾いちまった悲しみは 砂塵かかってちぢこまる

乾いちまった悲しみは 何望むなく願うなく
乾いちまった悲しみは 乾きのうちに死を夢む

乾いちまった悲しみに いたいたしくも怖気づき
乾いちまった悲しみに なすところもなく日も暮れる
(原詩「汚れちまった悲しみに」 中原中也)

地球上に存在する砂漠の面積は、実に全地表の30%とも言われている。
ただ、砂漠といいつつ実のところ砂で覆われている砂漠は意外に少ない。
砂砂漠は砂漠全体の20%程度といわれる。

残りは砂漠といいつつ岩石やら小石で覆われている。
砂漠じゃなく岩漠とか石漠(こんな言葉はない)じゃん。
面積的には岩石砂漠、礫砂漠、砂砂漠の順で広い。

砂漠が形成される原因は、なんと言っても乾燥であろう。
ドイツの気候学者ケッペンが作成した気候区分ではBWに相当する。
乾燥が進みすぎるとほとんど植物が生育できない。

たとえば年平均気温が30度のところで、150mm以下の降水量なら
砂漠気候となるわけである(注:夏季乾燥型)
気温が低い場合には、降水量がもっと少なければ砂漠になる。
年平均気温が15度の場合は75mmである(こちらも夏季乾燥型)

これよりも降水量が多いところはステップ気候と呼ばれる草原になる。
短い草が生育しやすい環境である。
そういうところでは非常に肥えた土があり、灌漑によって農業が
振興しているところも多いが、灌漑ってのも良し悪しである

砂漠になりやすい場所は、大陸の内陸部〜大陸西岸である。
中緯度(20度-30度)という条件もある。この部分を中緯度高圧帯という。
赤道で生じた上昇気流が上空で冷やされ、下降してくることが原因である。

…しかし、地理の授業って理科の授業とかぶる部分あるよなと思ったの
俺だけですかそうですか。
ほぼ地球科学じゃないですかこれ。

さておき、現在のところ地表の3割が砂漠なんだけど、はるか昔、地球に
大陸がひとつしかなかった時代が何度かあったときにはもっと砂漠は
広かったと思われる。

3億年ほど前に地球には大陸は1つしかなかった。この大陸はパンゲアといわれる。
実のところパンゲア以前にも大陸がひとつしかなかったことが何度かあると
地磁気の測定結果から推定されている。
ただ…そのころ植物が地表におそらく存在しなかったため、現在のような
気候区分はない…多分ないと思う…ないんじゃないかな…
まぁちょっと覚悟しておけ、じゃない、そういうことにしておいてほしい。

現在のような砂漠と植物がある場所っていうのは4億年4000万年前(シルル紀)
くらいからわかれてきた、と思われる。

超大陸形成の時には寒冷化がおきやすいようである。
3億年前の超大陸形成時にも寒冷化がおき、全生物の95%が死滅した…って
どんだけすさまじいんだよ。
全球凍結(スノーボールアース)というイベントは何度か起きているようである。
赤道にも氷河があるというのはすごい。
火山活動で全球凍結から開放されるというストーリーが考えられている。

…って砂漠ぜんぜん関係ねぇ!超大陸での砂漠ってのはあんまり考えなくてよさそう。

地球環境ってのは巨大隕石衝突(ジャイアントインパクト以外にも10km級が数度)
やらプリュームテクトニクスやらで激変しているわけです、はい。

砂漠に話を戻しますと。砂漠化ってのは間違いなく進んでいる。
最近の人類の活動の中で一番まずいのは…塩害を引き起こしてることだろうか?
実のところ人類が農業を始めてから数千年、ずっと塩害の問題は継続している上、
しかも解決法があまり見出せていない。
灌漑と塩害は常に隣り合わせであり、メソポタミア文明を滅ぼしたのも塩害であるとされる。

水を撒く→水分が蒸発する際に塩分を地表に移動させる→地表の塩類濃度上昇

この結果農業に適さない土地ができてしまう。
…この塩類も工業用に使えねぇかなぁ…中途半端なんだろうなぁ濃度が…
全世界の農業用地の1/3近く?が塩害の影響を受けるて危なすぎだろ。
遺伝子組み換えで耐塩植物を作るなんて考えもあるようだが。

組み替えるまでもなく耐塩な植物もある。
マングローブなんかもそうだし、あと、ネギとか。
ネギは塩類濃度高まるとおいしくなるらしい。
台風で海水かかっても元気だったネギを商品化したとか。

過度の放牧なども砂漠化を加速させている。
牛とかで食えるとこなんて1割もないんだよな悲しいことに。
(骨やら皮やら食べるの難しいです)
もうね、農業全部水耕栽培にして放牧の変わりに培養でもしろよと。
いや、無理があるのはわかるけど…

伐採の影響で土壌が流出した結果砂漠化なんてのもある。うわぁ…だな。
焼畑による砂漠化の問題もある。熱帯雨林は意外とやせているのだ。
ある意味栄養物の自転車操業が行われている熱帯雨林で、栄養分どんどん奪う
焼畑を行うのは…でも地元の人の生活もあるんだよなぁ…

人口増えすぎの部分はやっぱあるだろう。
かつては問題なかったことが人口増えすぎで問題になったということも多い。

砂漠や乾燥地帯に生きる生物(含む人間)にもそれなりの生き方があったと
思うんだけどさ、どうもそこの理解が不足してる部分あったのかも知れんな
ここ数千年にわたり。

砂漠化した土地が増えまくって北○の拳とか砂ぼ○ずみたいな世界で
ヒャッハーとか叫びながら全開で生きたい奴もいるかもしれないけど、
ほとんどの人間はそれ多分嫌だと思うよ、うん。

top

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!